独立して、自分の看板で家をつくりはじめた。腕には自信がある。ここまでは紹介で回ってきた——でも、その輪を、もう一歩外へ広げたい。そう思ったときが、ホームページのはじめどきです。
家やリフォームを考える人は、たいていまずネットで調べます。そこにあなたの施工写真が並んでいれば、それだけで「こういう会社にお願いしたい」と伝わります。ホームページは、あなたの腕を、まだ出会っていない施主へ届けるための“橋”のようなもの。むずかしい宣伝の道具ではありません。
この記事では、工務店・リフォーム会社・一人親方が、文章が苦手でも施工写真で作れるホームページの中身と作り方を、費用の目安までやさしくまとめました。宣伝が柄じゃない人ほど、肩の力を抜いて読んでみてください。
こんな気持ち、ありませんか
独立して3年。紹介で少しずつ増えてきたけれど、その輪の外にいる人には、まだ自分の存在すら知られていない。そこに、届けたい。
独立3年目の工務店制作会社の見積もりは数十万。今はそこまで出せない。でも施工写真はある。まずは自分で、できる形で出してみたい。
一人親方あなたの手元には、もう十分な“中身”があります。足りないのは、それを見せる場所だけ。ここからは、その一番かんたんな用意のしかたをまとめます。
工務店のホームページに要るのは、うまい文章ではなく「施工写真」
職人は、黙って現物で語るもの。自分で自分を「いい仕事します」と書くのは、こっぱずかしい。その感覚、よく分かります。
うれしいことに、ホームページに必要なのは、うまい宣伝文句ではありません。写真です。
あなたの腕を一番語るのは、言葉ではなく、施工写真とビフォーアフター。
現場の写真は、山ほどあるはずです。仕上がった現場、before / after、対応エリア、料金の目安——これを並べるだけで、見た人は「ていねいに仕事をする会社だ」と感じ取ってくれます。文章は、テンプレートに入っている下地を、屋号と数字だけ自分のものに直せば十分。空欄をゼロから埋める必要はありません。
工務店のホームページに、最低限いる6つ
あれもこれもと欲張ると、途中で疲れて完成しません。まずはこの6つだけで、見た人が知りたいことは足ります。
- トップの施工写真:一番きれいに撮れた現場を1枚。ここで第一印象が決まります
- 施工事例(before / after):3〜5件あれば十分。実績は数より“伝わる写真”
- 対応エリアと対応する工事:新築/リフォーム/外構など。「うちの地域、お願いできる?」に、すぐ答えてあげる
- 料金の目安:正確でなくて大丈夫。「だいたいこのくらい」があるだけで、安心して相談してもらえます
- 会社と職人の顔・想い:一言でいい。“誰がやるのか”が見えると、ぐっと親しみがわきます
- 問い合わせの導線:電話番号と、簡単な問い合わせフォーム。声をかけたくなった瞬間に、迷わせないために
「トップに一番いい施工写真」+「事例3件」+「対応エリア」+「電話番号」。この4つが載った1ページがあるだけで、探してくれた人に、あなたの仕事はしっかり伝わります。
施工写真は「これだけ」押さえれば、ぐっと良くなる
高い機材はいりません。スマホで十分です。次の3つを意識するだけで、同じ現場でも見違えます。
1. 明るい時間に、窓を開けて撮る
室内は思っている以上に暗く写ります。昼間、照明を全部つけて、カーテンを開けて。それだけで清潔感が段違いになります。
2. before と after は「同じ位置・同じ角度」で
リフォームの魅力は、ここでほぼ決まります。工事前に撮った角度を覚えておいて、完成後もまったく同じ場所から撮る。並べたときの“変わりよう”が、どんな文章より伝わります。
3. 「引き」と「寄り」を1枚ずつ
部屋全体が分かる引きの写真と、造作や納まりが分かる寄りの写真。この2枚があると、腕の細やかさまで届きます。
写真は、多くなくていい。“伝わる1枚”が、名刺100枚より効く。
作り方は3つ。費用も正直に比べます
工務店のホームページの作り方は、大きく3つ。どれが正解ということはなく、予算と「自分でどこまでやりたいか」で選ぶのがコツです。
| 作り方 | 費用の目安 | 更新のしやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 制作会社に頼む | 20〜50万円+月1〜2万円 | 都度依頼(費用がかかる) | 予算があり、丸ごと任せたい |
| フリーランスに頼む | 10万円前後〜 | 相手による | 安く頼みたい・相手を選べる人 |
| 自分でテンプレで作る | 0円〜(サーバー月数百円) | いつでも自分で直せる | まず出したい・写真は手元にある人 |
制作会社に頼むのは、りっぱな選択です。予算があって、集客の戦略ごと任せたいなら、その価値は十分にあります。一方で「まず“探したら見つかる”状態を、お金をかけずに作りたい」なら、自分で作るのがいちばん早くて手軽です。
デザインも文章もお任せできるのが魅力。公開まで数週間〜。写真の追加や文言直しは、その都度お願いする形になります。
業種のテンプレに写真を差し替えるだけ。今日中に公開もできて、あとから何度でも自分で直せます。「まず出す」に一番向いています。
※ 制作会社に頼む場合の費用は、一般的な相場の目安です。内容や規模で大きく変わります。
自分で作るなら、手順はこの4つだけ
「自分でなんて無理かも」と思うかもしれません。でも、ゼロから作るわけではありません。工務店用のテンプレートを選んで、中身を自分のものに差し替えるだけです。
- 工務店のテンプレートを選ぶ:施工事例・対応エリア・無料見積りの枠が、最初から入ったものを選びます
- 屋号と写真を差し替える:会社名を入れて、用意した施工写真を差し込む。ここが一番“自分の会社になる”瞬間です
- 料金の目安・対応エリア・連絡先を入れる:だいたいの数字と、電話番号。これで相談の受け皿になります
- 公開する:完璧じゃなくていい。まず出して、あとから写真を足していけば十分です
下は、実際に使える工務店のサンプルです。施工事例・対応エリア・無料見積りの枠が、最初から組んであります。
※ 写真とテキストを差し替えるだけ。文章の下地は最初から入っています。
最初から100点のページはいりません。写真3枚と電話番号だけの1ページでも、りっぱな“会社の顔”です。まず公開して、現場が空いた日に少しずつ足していきましょう。育てていくものだと思えば、気が楽になります。
よくある不安に、正直に答えます
「文章なんて書けない」
書かなくて大丈夫です。テンプレートに下地の文章が入っているので、屋号・エリア・料金の数字だけ自分のものに直せば形になります。あなたが用意するのは、基本的に写真だけです。
「時間が無い。現場で手一杯」
最初の1ページなら、写真さえ手元にあれば1〜2時間で公開できます。あとは雨で現場が飛んだ日にでも、事例を1件ずつ足していけば十分です。
「あとで制作会社に頼みたくなったら?」
まったく問題ありません。まず自分で出しておいて、売上に余裕が出てから制作会社に相談する——という順番の会社はたくさんあります。自分のペースで、無理なく始められます。
「作っただけで、仕事が増える?」
正直に言うと、作った瞬間に仕事が降ってくる魔法はありません。でも、あなたの仕事を探して調べてくれた人に、ていねいな施工写真がまっすぐ届きます。「こういう会社にお願いしたい」と、安心して声をかけてもらう——その最初のきっかけになります。
あなたの腕を、まだ出会っていない人へ
名刺と現場だけだった実績が、ネットで「胸を張って渡せる会社の顔」になる。それが、工務店のホームページの一番うれしい役割です。
うまい宣伝はいりません。あなたが積み上げてきた施工写真を、並べるだけ。まずは無料で、写真を並べた1ページから、気軽に始めてみませんか。