「作る」のは、まだいい。問題は、"公開"ボタン。これを世に出したら、みんなに見られて、比べられて、「この程度か」と思われるかもしれない——そう考えると、指が止まる。その怖さ、正しいです。そして、思っているより、ずっと引き返せます。
多くの人が、「作れない」んじゃないんです。「出せない」んです。ホームページ作りで本当にきついのは、パソコン作業ではなく、"自分を世に晒す"という一歩のほうです。
なぜ"出す"のが、こんなに怖いのか
正体に名前をつけると、少し楽になります。だいたい、この4つです。
- 自分を、自分の言葉で語る照れ。 「丁寧です」「想いを込めて」——自画自賛みたいで、書いていて恥ずかしい。
- センスや中身を"公開採点"される気がする。 施術の失敗は隠せても、見た目や言葉の"好み"は、言い訳できない気がする。
- 同業や、知り合いの目。 お客さんより、「あの人、こういう感じなんだ」と思われるほうが、実は怖い。
- 一発勝負に感じる。 出したら最後、もう変えられない気がして、慎重になりすぎる。
どれも、まっとうな怖さです。あなたが不真面目だからではなく、真剣にお店をやっているからこそ、感じる怖さです。
でも、公開は"一発勝負"ではありません
ここが、いちばん伝えたいところです。
公開は、彫刻ではなく、下書きの延長。何度でも、やり直せます。
具体的に、こんなに引き返せます。
- 後から、何度でも直せます。 誤字も、古い料金も、気に入らない言い回しも、気づいたときに直せばいい。
- いつでも非公開に戻せます。 「やっぱり恥ずかしい」と思ったら、そっと引っ込められます。
- まず自分だけで見て、納得してから公開できます。 いきなり全世界に晒される、ということはありません。
- こっそり出して、いいんです。 「公開しました!」と告知する必要はありません。まずは、知り合いやお客さんにURLだけ送って、反応を見るところから始めても構いません。
- 載せる情報は、自分で選べます。 住所や電話を出したくなければ、出さなくていい。
お店だって、毎日少しずつ良くしていくものですよね。ホームページも同じです。"未完成のまま出す"のは、恥ずかしいことではなく、むしろ普通のこと。100点になってから、を待っていると、その日は永遠に来ません。
「自分を良く言えない」あなたへ
うまく飾る必要も、盛る必要もありません。むしろ、盛らないほうがいい。正直に書いたお店の中身は、正直なお客さんに、ちゃんと届きます。見栄えのいい嘘より、等身大の本当のほうが、あなたのお店には合っています。
こわいまま、こっそり、一歩だけ
勇気を出して「えいっ」と世界に飛び込む必要はありません。非公開のまま、自分だけの下書きとして作ってみて、良ければ出す。 それでいいんです。
怖さは、消えなくて大丈夫。怖いまま、こっそり一歩だけ、置いてみませんか。合わなければ、消すだけです。